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12歳年下夫の秘密+1
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小学生の頃、毎年夏休みになると家族で旅行をした。近所の何軒かと家族ぐるみの
付き合いをしており団体旅行となった。その中には自分と同じ学年の子供もいた。 行き先は子供達の好みに合わせて山より海。(ときには湖のこともあったが) 列車の車窓から海が見えて潮の香りがしてくるとワクワクして早く海に入りたかった。 ところが宿屋に到着すると大人達は一服して雑談を始め、なかなか腰を上げようとは しない。子供達は早く行きたくてうずうずしているというのに。 子供達には理解し難いことだが、大人達の関心は海よりも食のほうにあるらしい。 また、あるとき民宿のおばさんが言っていた。 『私らみたいに海の近くに住んでいるとわざわざ行きたいとは思わんのよ』 海の近くに住む、なんと羨ましいことだろうと思ったが。 とにかく海が大好きだったし、大人になっても変わらないと思っていた。 中学に上がる頃にはこの恒例行事はなくなった。子供達も友人との計画や受験勉強 なんかで忙しくなったからだ。 そして私の最後の海水浴の記憶は高校時代である。成人してからも一度行ったが、 それはボンも過ぎたオホーツクの海で、寒くて足さえ浸けることが出来なかった。
by indo_cat
| 2012-07-11 10:20
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